集成材の普及は業者の都合!?

まず集成材のメリットをあげてみましょう。
  • 天然無垢材の柱や梁を乾燥させるより、手間いらず。寸法変化が少なく、面倒なクレームがおきにくい。
  • 板材なので無駄にする材料が少ない。(見た目の悪い材も、良い材で挟んでしまえば見えません)
  • 材料の取扱いが非常に簡単。(熟練の技が不要)
  • いかがでしょう。
    お施主さんのメリットは一つもありません。そうです。「集成材」が広まった理由は、あくまで売る側と、業者側のメリットだけなのです!

    集成材は、いわば木の死骸!

    「それでも、木に変わりないんでしょ?」と思っていたら、大間違い!見た目は木っぽくても、性能は段違い。
    例えば、天然無垢材には様々な健康効果があります。切られて材料となった後も呼吸して、森林浴効果のあるフィトンチッドを発生。 しかし、集成材にはこの癒し効果はありません。湿度を調節し、天然の防虫・殺菌成分をもつ天然無垢材はカビやダニの繁殖も防ぎます。また、人肌に近い材料のため温もりがあります。集成材には、これらの効果もありません。なぜなら集成材は、これらの特性をすべて接着剤によって封じ込めてしまうからです。

    ちなみに強度は?

    特別に優れている訳ではありません。一般住宅で例えれば、同じ荷重を支えるのに、1つの天然無垢材で支えるのと、半分の大きさで2段にするのとでは強度が変わります。1段の強度が半分以下になるため、2段にしても1つの材と同じ強度にはなりません。集成材では、その不足した強度を接着剤で補っているのです。
    しっかり乾燥した天然無垢材は、集成材より強度があります。集成材の方が強度があると宣伝する会社もありますが、未乾燥の天然無垢材との比較ですから当てになりません。